ソードアート・オンライン (7) マザーズ・ロザリオ(川原礫)の書評/レビュー


 ソードアート・オンライン (7) マザーズ・ロザリオ(川原礫)の書評/レビューを掲載しています。

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ソードアート・オンライン (7) マザーズ・ロザリオ

その想い永久に
評価:☆☆☆☆☆
 アルヴヘイム・オンライン内の浮遊城アインクラッド第22層に昔と同じログハウスを購入し、再び安らげる場所を手に入れたアスナは、あのキリトすらも打ち破ったソードスキルの持ち主・絶剣が、デュエル相手を求めていることをリーファたちから教えられる。
 イベントに参加するくらいの軽い気持ちで出かけたアスナの前に現れた絶剣は、ユウキという名前のかわいい女の子。さてはかわいい子だからキリトは手加減したんだな!と怒りに燃えたのも一瞬、その絶技の前に、アスナも敗れ去ってしまう。しかし、それだけでは終わらなかった。

 ユウキの仲間の元に連れて来られたアスナは、彼女たちからボス攻略のパートナーになって欲しいと頼まれる。ギルド解散前の最後の思い出作りがしたいというのだ。何となく彼女たちとは仲良くなれそうな気がしたアスナは、その願いを聞き入れることにする。

 一方、リアルワールドでの結城明日奈にも一つの問題が立ち上がる。母親の京子が、彼女を転校させようと言うのだ。そして、不穏分子たちから引き離し、彼女にエリート街道を歩ませたいという。  SAOで様々な経験をつんだ彼女は、その考え方に納得できないものを感じるものの、それまで母の意見には黙して従ってきたため、その思いを上手く言葉にすることができない。そして、嫌われることを怖れて、桐ヶ谷和人にも弱音は吐けない。
 そんな追い詰められていくアスナの心を、ユウキたちが晴れやかにしていく。しかし、その結末はあまりにも悲しいものだった。

 キリトは今回はサポート役で、主役はアスナ。VRMMO内の出来事が現実世界と結びつき、そこで出会った人々が彼女の将来について、ひとつの展望を見せてくれる。
 1巻を例外とすれば、いちばん好みの話かもしれない。

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