地球の切り札 (1) 彼女は最終兵器になりました。(鷹見一幸)の書評/レビュー


 地球の切り札 (1) 彼女は最終兵器になりました。(鷹見一幸)の書評/レビューを掲載しています。

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地球の切り札 (1) 彼女は最終兵器になりました。

妄想が世界を守る
評価:☆☆☆☆★
 上所中学校防衛委員長の最上健吾は、小学生の時に慕われていた後輩、神通細香と再会する。小学校時代の健吾の妄想ファンタジーを共有する細香を敬遠したい所だったが、そうもいかない事情があった。細香は地球を保護する組織の宇宙人によって、妄想を現実化する能力を与えられてしまっていたのだ。
 不慮の事故により与えられたその力の暴走を防ぐため、管理者としての役割を担うことになった健吾は、封印した自分の黒歴史を呼び起こし、二人に共通する物語の枠組みでチカラをコントロールすることを試みる。そんな時、宇宙から地球の中学生をさらい売りさばこうとする宇宙人が訪れる。

 過去の黒歴史から決別し常識人を自認する健吾に対し、封印した過去を共有し当時の彼に憧れを抱いている細香。随所にパロディ的要素がちりばめられ、妄想全開で宇宙人犯罪に対処しなければならないところは突っ込みどころ満載だ。
 前作「会長の切り札」と同じ地域を舞台とした、妄想が世界を守るSF風学園ヒーローものといった作品になっている。

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