僕は友達が少ない (5)(平坂読)の書評/レビュー


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僕は友達が少ない (5)

想像の盲点を突く展開
評価:☆☆☆☆☆
 中盤の展開は、本当に叫ぶかと思った。まさかここまで来てこんな攻め気を出してくるとは。想像の盲点にあった感じ。

 今回は、柏崎星奈が羽瀬川小鳩を誘った流れで、小鷹、三日月夜空、志熊理科、楠雪村、高山マリアの7名で平日の遊園地に遊びに行く。初めて遊園地に来たメンバーが何人もいる中、それぞれがそれぞれの楽しみ方で遊ぶ…だけれど、最後にはいつものような始末に。そしてさらに意外な事実が発覚する。
 雪村の衣装チェンジ、理科の髪型チェンジなどを経つつ、またまたみんなでゲームをしたり、理科の変な発明に付き合ったり。いつものように終わるかと思いつつ、次に向けて爆弾が投げ込まれる。

 4巻の星奈との結婚話が中心になるかと思ったのだけれど、それはちょっと据え置き。でも、小鷹を巡る女子たちのアプローチ攻勢に全体がシフトしてきつつある感じ。特に、年少メンバーが積極的。
 もはやこのメンバーたちが何か遊んでいるだけで十分な面白さがあると思うのに、さらに劇薬を投下し続けるという、エンタメ性を追求する作者の姿勢はすごいと思う。一歩踏み外すとどこに行くか分からないという密かなスリル!

 6巻は文化祭イベントになるようですけれど、変に追求しすぎて乙女ゲーみたいな恋愛展開に落ち着くのは回避してほしいなあ。せっかく、それ以外にも楽しめる要素があるのだから。

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