B.A.D.チョコレートデイズ (1)(綾里けいし)の書評/レビュー


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B.A.D.チョコレートデイズ (1)

はじまりのエピソード集
評価:☆☆☆★★
 小田切勤と繭墨あざかが出会ったばかりの頃に起きた事件を描く「僕が繭さんと呼ぶ理由」、嵯峨雄介の学園生活に紛れ込んだ一人の少女・立花梓の物語「私が先輩に恋した非日常」、繭墨あさとがあざかに殺意を感じた始まりの物語「狐の生まれた日」を収録。
 なお最後の一編のみが書き下ろしとなっている。

 僕が繭さんと呼ぶ理由は彼らが今の関係を築くきっかけとなった事件を扱っており、かつ、小田切勤が繭墨あさとの起こした事件の呪縛から脱却しようとする物語でもある。狐の生まれた日も同じテイストのお話。
 一方、私が先輩に恋した非日常には、ふつうの高校生が登場するという意味で、一味違う物語になっており、とっつきやすいところもあると思う。結末はかなりヘヴィーだとは思うけれど。

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