ストライク・ザ・ブラッド (4) 蒼き魔女の迷宮(三雲岳斗)の書評/レビュー


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ストライク・ザ・ブラッド (4) 蒼き魔女の迷宮

幼なじみは魔女でした
評価:☆☆☆☆★
 魔族と人間が共存する人工島「絃神市」に移り住んだ暁古城は、吸血鬼の第四真祖となり、それを監視する獅子王機関《剣巫》姫柊雪菜や《舞威媛》煌坂紗矢華、アルディギア王国の第一王女ラ・フォリア・リハヴァインや攻魔官《空隙の魔女》南宮那月、ホムンクルスのアスタルテらと知り合うことで戦いに巻き込まれたり、《電子の女帝》藍羽浅葱や《模造天使》叶瀬夏音、妹の暁凪沙らとラブコメをしたり、無自覚ながらも恵まれた環境に置かれていた。その無自覚さは、《過適応者》矢瀬基樹や「戦王領域」アルデアル公爵ディミトリエ・ヴァトラーらの利用する所でもある。

 そんな絃神市で開催される波朧院フェスティバルに合わせて、幼なじみの仙都木優麻が遊びにやってくる。古城の旧友と聞いて少年を想定していた姫柊雪菜や藍羽浅葱は、何やら騙された気分だ。みんなでフェスティバル前夜の街の喧騒を楽しんでいたところ、奇妙な事態に巻き込まれる。魔力の強い人物の周辺で空間がゆがみ、自分の家のバスの扉を開けると、余所のバスの中につながったりする自称が発生してしまったのだ。
 一方、絃神市には、魔女たちの組織である通称図書館から、かつて絃神市に災厄をもたらした魔女たちが襲撃を仕掛けてくる。その目的とは…。

 ばっちりと次巻へ続く構成になってしまっている。そして起こるのは、ラブコメの定番ともいえる現象な訳だが、その恩恵を得られる場面は非常に少ない。なぜなら深刻なバトルがその裏で進行して言うからだ。
 主人公なのにちっとも活躍する局面がなく終わってしまった今巻だが、そのフラストレーションを発散すべく、色々と次巻では活躍してくれることだろう。

 今回はさりげなく、本人の気づかぬところで藍羽浅葱がアピールしていた。

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